土浦日大・小菅勲監督はあと2勝で快挙達成だった...「選手と監督で甲子園優勝」を経験したのは何人いる? (3ページ目)
今夏、監督として2度目の甲子園優勝は果たせなかったがベスト8に進出した沖縄尚学・比嘉公也監督この記事に関連する写真を見る 沖縄尚学・比嘉公也は1999年春に左腕エースとして優勝、監督を務めた2008年春はエース右腕・東浜巨(現・ソフトバンク)を擁して2度目の優勝。
智弁和歌山・中谷仁は1997年夏に主将・捕手で優勝、プロ野球・阪神、楽天などでプレーしたのち、高嶋仁監督勇退の後を受けて母校の監督となり、2021年夏に奈良・智弁学園との兄弟校対決の決勝を制して優勝を飾った。
選手&監督の両方で優勝経験のある12人のうち、選手として2度優勝しているのは真田重蔵のみ。また監督として2度優勝しているのは、66年春夏連覇の中京商・杉浦藤文ただひとり。
今大会に出場した沖縄尚学はエース・東恩納蒼らの活躍でベスト8に進出し、比嘉監督が指揮官として2度目の優勝を狙ったが、準々決勝で慶應に敗れ、史上2人目の快挙は持ち越しとなった。
さらに今大会ベスト4に進出した土浦日大の小菅勲監督は、茨城・取手二の三塁手として1984年夏に優勝を経験。下妻二(茨城)を率いて春夏1度ずつ甲子園出場のあと、土浦日大(茨城)に転じて今回が3度目の出場で、監督として自身甲子園初勝利を挙げ、その勢いで4強まで躍進。惜しくも13人目の「選手&監督で優勝」は果たせなかったが、堂々の戦いを見せた。
また、明豊(大分)・川崎絢平監督が智弁和歌山1年時の1997年夏に背番号15でベンチ入りした優勝経験者で、2021年春のセンバツは快挙にあと一歩と迫る準優勝。今大会は初戦で北海に延長タイブレークの末、敗退していた。
著者プロフィール
戸田道男 (とだ・みちお)
1961年岩手県一関市生まれ。明治大学卒業後、東京スポーツ新聞社で4年間野球担当記者を務めたのち、ベースボール・マガジン社入社。週刊ベースボール、ベースボール・クリニックほか野球関係の雑誌、ムックの編集に携わる。2011年に同社を退職し、同年から2021年まで廣済堂出版発行の「ホームラン」編集を担当。現在はフリーランスの立場で野球関連の編集者&ライターとして活動中。
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