今夏甲子園出場の監督通算勝利数トップ10 大阪桐蔭・西谷浩一監督不在で1位に輝いたのは?

  • 戸田道男●文 text by Toda Michio
  • photo by Sankei Visual

 全国トップクラスの実力を誇った大阪桐蔭が大阪大会決勝で敗れ、今夏の甲子園出場を逃した。同校の西谷浩一監督は今春センバツまでで春夏通算勝利数を「67」とし、智辯和歌山前監督の高嶋仁氏の持つ歴代最多記録(68勝)に「あと1」と迫っていたが、偉業達成は来春以降に持ち越しとなった。

甲子園通算39勝の大垣日大・阪口慶三監督甲子園通算39勝の大垣日大・阪口慶三監督この記事に関連する写真を見る では今大会出場の監督のなかで、通算勝利数はどうなっているのだろうか。トップ10は以下のとおりとなった(8月6日現在)

1位=39勝/坂口慶三(大垣日大)
2位=37勝/中井哲之(広陵)
3位=29勝/斎藤智也(聖光学院)
4位=28勝/多賀章仁(近江)
5位=24勝/仲井宗基(八戸学院光星)
6位=22勝/小坂将商(智辯学園)
7位=16勝/倉野光生(愛工大名電)
8位=15勝/佐々木洋(花巻東)、村中秀人(東海大甲府)
10位=13勝/比嘉公也(沖縄尚学)、須江航(仙台育英)

 大垣日大の阪口監督が今大会で1勝を挙げて40勝到達となると、木内幸男氏(取手二、常総学院)と並び歴代7位タイになる。初戦の相手は出場監督中4位の多賀監督率いる近江。"名将対決"の行方に注目だ。

 また現在37勝の広陵・中井監督も、この夏の結果次第では一気に阪口監督を飛び越えて40勝ライン到達も夢ではない。

 トップ10の顔ぶれを見て目を引くのは、聖光学院・斎藤監督、八戸学院光星・仲井監督、花巻東・佐々木監督、仙台育英・須江監督と、東北勢の指揮官が4人も入っていること。さらに日大山形・荒木準也監督も現在8勝を挙げており、今回の東北勢は実績十分の指揮官に率いられた強豪揃いということがわかる。

 昨年夏、仙台育英が全国制覇を果たし、ようやく"白河の関越え"の呪縛が解かれた感がある東北勢。かつての「弱小県」のイメージを払しょくする各県代表校が、今大会も暴れまわることができるか注目だ。

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