山梨学院がセンバツで数々の「快挙」を達成 過去4例で今大会ならではの不思議な現象も (4ページ目)

  • 戸田道男●文 text by Toda Michio
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

【親子で"監督・責任教師"のコンビで優勝】

 今大会、山梨学院の責任教師としてベンチ入りしたのが、吉田洸二監督の長男・吉田健人部長。監督と選手が親子というケースは過去に多数あるが、監督と部長(責任教師)が親子でコンビを組んで甲子園に臨むケースは意外なほど少ない。

 確認できるのは過去に4例あるだけ。そのうち3組が今大会にそろって出場しており、しかもいずれも前回大会から2年連続出場のコンビというのは実に不思議な現象だ。準決勝では山梨学院と広陵の直接対決が実現。この一戦を制した山梨学院が、もちろん初めて優勝を果たすケースになった。

(親子で「監督・責任教師」のコンビでの甲子園出場)

2016年夏、2022年春、2023年春/クラーク記念国際(北海道)
監督=佐々木啓司(父) 責任教師=佐々木達也(子)

2018年夏/浦和学院(埼玉)
監督=森士(父) 責任教師=森大(子)

2022年春、2022年夏、2023年春/山梨学院(山梨)
監督=吉田洸二(父) 責任教師=吉田健人(子)

2022年春、2023年春/広陵(広島)
監督=中井哲之(父) 責任教師=中井惇一(子)

プロフィール

  • 戸田道男

    戸田道男 (とだ・みちお)

    1961年岩手県一関市生まれ。明治大学卒業後、東京スポーツ新聞社で4年間野球担当記者を務めたのち、ベースボール・マガジン社入社。週刊ベースボール、ベースボール・クリニックほか野球関係の雑誌、ムックの編集に携わる。2011年に同社を退職し、同年から2021年まで廣済堂出版発行の「ホームラン」編集を担当。現在はフリーランスの立場で野球関連の編集者&ライターとして活動中。

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