山梨学院がセンバツで数々の「快挙」を達成 過去4例で今大会ならではの不思議な現象も (2ページ目)

  • 戸田道男●文 text by Toda Michio
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

【センバツ史上初の1大会6勝】

 通常、春のセンバツ32校で争われる最大5試合のトーナメントだが、今回の記念大会のように36校が出場すると1回戦が4試合だけ組まれる。そこから決勝まで勝ち上がると6試合を戦うことになる。出場校が32校を超えた過去の大会で、1回戦登場で決勝まで戦った例はなく、今回の山梨学院が初のケースとなった。

 引き分け再試合を含めて6試合を戦ったケースは過去に2例。5勝を挙げて決勝に進んだ山梨学院は6試合目の決勝も報徳学園を倒して、センバツでは前例のない6勝を挙げての優勝を達成した。

(センバツで1大会6試合を戦ったチーム)

▼1938春 東邦商
1回戦 △0−0京阪商(5回日没コールド)
1回戦 ○11−5京阪商(再試合)
2回戦 ○13−5平安中
準々決勝 ○5−3浪華商
準決勝 ○6−2岐阜商
決勝 ●0−1中京商

▼1991春 広陵
1回戦 △3−3三田学園(9回降雨引き分け)
1回戦 ○8−2三田学園
2回戦 ○4−2春日部共栄
準々決勝 ○5−2鹿児島実
準決勝 ○4−1市川
決勝 ○6−5松商学園

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