ドラフトでスカウトが密かに注目する「5人の隠し玉」。華々しい実績はなくとも大化けの可能性はある (4ページ目)
長打力だけでなくスピードも兼ね備える九州産業大の野口恭佑この記事に関連する写真を見る野口恭佑(九州産業大/外野手/180センチ88キロ/右投右打)
近年、プロの編成サイドでは「右の強打者」の需要が上がっている。バットを強く振れる打者ともなれば、なおさらだ。そこで推したいのが野口恭佑である。
創成館高(長崎)時代は2年秋の明治神宮大会で1番打者を任され、大阪桐蔭から金星を奪っている。高校時代は細身だったが、そのわずか1年後には筋骨隆々の肉体を獲得していて驚かされた。一時は筋量を増やしすぎて動きが重くなった時期もあるというが、本来はスピードも備えた外野手である。
割れの形が雄大で、爆発力と確実性を兼ね備えた打撃力は大きな武器。3年春に左手首を痛めて長期離脱して以降はややアピールに欠けたものの、アマチュアに置いておくには惜しい馬力がある。
真摯に練習に取り組む姿勢も、チームに刺激をもたらすはず。打力を求めるチームでじっくり養成したい、貴重な右の強打者だ。
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