BC茨城の155キロ右腕・ペレズとは何者だ? 4年のブランクを経て日本にやってきたドミニカ出身の29歳にNPBスカウトも注目 (4ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke
  • 写真提供/茨城アストロプラネッツ

 地球の裏側でキャリアをスタートさせた元プロスペクトは、30歳を迎える今年、4年のブランクを経て花開かせることはできるだろうか。

 ひとつ言えるのは、BCリーグで投げている球は一級品ということだ。角度のあるストレートや鋭く落ちるスプリットは、見慣れないNPBの打者も手を焼く可能性は十分にある。優勝やクライマックスシリーズ出場に向けて最後の補強を狙う球団にとって"ジョーカー"となるかもしれない。実際、すでに高い評価が聞かれると色川GMは言う。

「視察に来たNPBのスカウトは『なんで一度やめたんだろう?』と言っていました。それくらいの球を投げています。デイビッドが上に行くにしろ、行かないにしろ、こういう挑戦をしているピッチャーがいると多くの人に知ってほしい。独立リーグで見られるのは今しかないかもしれないので、ぜひ見にきてください」

 日本球界にとってさまざまな意義が込められた、ドミニカンの挑戦は果たしてシンデレラストーリーとして結実するだろうか。独立リーグだからこそ実現できた今回のチャレンジを、多くの野球ファンにぜひ見届けてほしい。

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