山本昌が夏の甲子園12人の好投手を診断。「全国で一番打ちづらい」と絶賛したのは? (10ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

母校の先輩である巨人・大江竜聖を彷彿させる秋山正雲母校の先輩である巨人・大江竜聖を彷彿させる秋山正雲この記事に関連する写真を見る秋山正雲(二松学舎大付/170センチ・75キロ/左投左打)

 球速は140キロ程度ですが、数字以上に速く見えるストレートのキレはすばらしいです。右足を上げるところから静かな動作でも、リリースでしっかり強さを伝えられる。だからストレートの走りがよく、速球中心の配球でも押し切れるのでしょう。体がホームベース方向に真っすぐ向かうラインも出せているので、コントロールに苦労することもなさそうです。今後の課題は変化球の精度。甲子園では決め球のチェンジアップで腕の振りが少し緩み、スライダー回転していました。押して投げるのではなく、切って抜く感覚を覚えられたら、もっとよくなるでしょう。また、プロで活躍することを考えると、カーブをマスターしておきたいところです。

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