甲子園記念大会の奇跡、白山高校の今。まぐれじゃなかったと奮闘する日々 (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Kikuchi Takahiro

 冨山さんは「楽しいけどえらい(大変)わね」と笑いつつ、白山の課題を語った。

「子どもの力は松商のほうが上ですよ。白山には中学時代に補欠だったとか、名を馳せたような子は来ないから。自分に自信がないから、自分から崩れてしまう。そんな子たちに向上心とか意欲とか、じっくりと教えていかへんとな」

 強力なアドバイザーを得て、狙うは二度目の下剋上。町は冬場の課題を「空振りの取れる真っすぐ」と定めている。

「自分は瞬発力が足りないので、体のキレが出てきたらボールのスピードも出てくるだろうし、真っすぐで空振りが取れるようになると思うんです。体重が多いときで93キロくらいなんですけど、88~89キロまで絞っていきたいですね」

 来年も横浜高校と練習試合をすることは決まっている。強敵を倒すために、自分に自信をつけるために。下剋上球児の物語はまだ続いている。

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