阪神ドラ1・西純矢の後継者。創志学園にまたも本格派右腕が現れた (3ページ目)
今春以降、監督の長澤宏行(ひろゆき)は、西の取材で訪れる報道陣に「ひとつ下の三方もええんですよ」と繰り返し語っていた。その素質を高く評価してきた指揮官は、新チームでの活躍に目を細めながらこう語る。
「角度もあって、おもしろいんじゃないかなと期待しています。前に秋の県大会で優勝させてもらったときに末永(海人/現・ショウワコーポレーション)がいて、そのあとに髙田(萌生/現・巨人)が出てきて、その次は難波(侑平/現・日本ハム、高校時代は投手)。それから今年の西と、ありがたいことに右投手が育ってくれているので、三方も続いてほしいと思いますね」
県大会決勝では、夏の準決勝で敗れた倉敷商と再戦。9―5で下し、チームは6年ぶりの秋王者に輝いた。三方も先発し、7回まで無失点に抑えたが、8回に4点を奪われ途中降板。試合後の三方の表情に優勝の喜びはなく、降板した無念さがにじみ出ていた。
「失点にこだわり過ぎず、チームを勝たせるピッチングをする」と決意して臨んだ中国大会では、初戦の倉吉東(鳥取)戦で6回2/3を無失点、準々決勝の出雲西(島根)戦は1失点完投。チームを4強に導いた。
昨秋同じく4強まで進んだチームは、勝てばセンバツ当確の準決勝で広陵(広島)に痛恨のコールド負け。3年ぶりのセンバツ出場に向け、昨秋跳ね返された壁にエースとして挑む。
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