選手がいなかった軽井沢高校。
ある女子マネの手紙から奇跡は始まった (5ページ目)
小宮山さんはあらためて振り返る。
「マネージャーをやって、私は変われたと思います。友達からは『人前で話せるようになったね』と。親には『自分で考えて行動するようになった』と言われます。あのツラい日々があったからこそ、だと思います」
キャプテンの山崎は「雑用を一手にこなす佑茉さんにはオーラがあった」と言う。単独で出場して、1勝するという小宮山さんの夢を実現しようとチームは一丸だった、そのときまでは......。
小宮山さんが夏の大会で引退すると、秋の大会ではまた連合チームに戻ってしまった。はたして、軽井沢高校に何が起こったのだろうか。
後編につづく
(文中一部敬称略)
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