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指導力と分析力が秀逸。甲子園出場を
果たした中学軟式野球の名将たち (5ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 2018年1月まで指導した秀光中は、仙台育英OBで大卒2年目の小杉勇太監督が引き継ぎ、8月21日から始まる全国中学校軟式野球大会へとコマを進めた。最速147キロ左腕の笹倉世凪(せな)、最速144キロ右腕の伊藤樹(たつき)という左右二枚看板を擁する強力チームである。

「秀光中の選手たちがいずれ仙台育英に進んで、この甲子園での悔しさを晴らしてくれると思います」

 須江監督は最後にそう語って、甲子園をあとにした。

 中学野球と高校野球はつながっている。その現場で汗を流す指導者もまた、時に人材が行き来する。甲子園監督が光を浴びる一方、中学野球の世界にも確かな指導力を持った「無名の名監督」が存在している。そのことを今大会に出場した3人の中学軟式出身監督が証明してくれたような気がした。

◆4人のスカウトが選出。甲子園100回大会ベストナインはこれだ!>>

◆100回大会は目玉不足から豊作へ。ドラフト上位候補は6人いる>>

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