大阪桐蔭のセンバツ優勝が見えた?神宮大会の完敗が「吉兆」なわけ (4ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 新チームの主将である中川は次のように語った。

「去年も福井(章吾)さんを中心に『このままでは春は勝てない』と冬に高い意識を持って、厳しいトレーニングに励んだ結果がセンバツ優勝だったと思います。なら、自分たちはもっとやらないといけないので、この冬にもう一度、個人としてもチームとしても土台からしっかりつくって、甲子園で勝ち切れるチームにします」

 敗戦の悔しさをきっかけに勝利を積み上げてきた大阪桐蔭のこれまでの戦いを思い浮かべると、「来年もまた......」の思いが当然湧いてくる。「まだまだ」と感じて厳しい冬を越えたとき、今は遥か先を走る"評判"にチームがどこまで追いついているのか。来年春の再会が待ち遠しい。

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