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熊本の公立校に伝わる「PLの遺伝子」。
62歳の新監督が描く壮大な夢 (4ページ目)

  • 加来慶祐●文・写真 text&photo by Kaku Keisuke

 現在、部員は2年生が7人、1年生が25人。今の1年生は渡邉の誘いを受けて入部した地元の選手ばかりだ。さらに来年は、今年の実績もあり、30~40人ほど入部してくるのではないかと見込んでいる。渡邉自身、中学卒業後に地元を離れたひとりだが、「地元の人材を磨き、甲子園を目指す。それが何よりもの町おこしになる」と語る。

「今までは(菊池高を卒業後に)上で野球を続ける子がいなかったんですよ。でも、私には北海道から沖縄まで大学や社会人のコネクションがある。基準をクリアした選手には、そうした次のステージを紹介したい。そうした流れを5年以内につくることも使命だと思っています。これもひとつの地域貢献の形なので」

 現在、渡邉の母校であるPL学園野球部は休部状態にあるが、その遺伝子は熊本の田園地帯で輝きを放ち始めた。

◆「PL学園のOB」だけで、プロ野球チームを組んでみたらスゴかった>>

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