スカウトが選んだ夏の甲子園ベストナイン。
このうちドラフト指名は? (6ページ目)
その増田とU-15日本代表時代からライバルだった明徳義塾の西浦颯大(にしうら・はやと)も不動だ。
「足も肩もあるし、ほかの選手とは雰囲気が違う。バッティング技術へのこだわりを感じるよね」(スカウトF氏)
以上がスカウトの選んだ今回の外野手3人だが、大阪桐蔭の2年生・藤原恭大(ふじわら・きょうた)を推す声も多かった。
「2年生の外野手では一番じゃないかな。スピードもあるし、肩も強い。あとはパワーに頼っているバッティングをどうするか。来年の注目選手になることは間違いありません」(スカウトD氏)
「センバツの決勝で2本塁打を放つなど、大舞台で力を出せるのは評価できます。春に比べてスローイングもよくなったし、楽しみな選手です」(スカウトC氏)
このほかでは、スピードのある作新学院・鈴木萌斗、広陵・平元からバックスクリーンに本塁打を放った中京大中京の伊藤康祐、3回戦で2打席連続本塁打を放った盛岡大付・植田拓らの名前も挙がった。
冒頭のスカウト陣の嘆きが表すように、現時点でドラフト上位候補といえるのは中村と増田ぐらい。甲子園で注目された多くの選手は大学進学が濃厚だ。特に投手は、素材を高く評価されている選手が多く、これからの成長が期待できる。
今秋のドラフトで1位候補と言われている立命館大の左腕・東克樹(あずま・かつき)は、愛工大名電時代は"好投手"止まりの評価だった。それが大学時代にノーヒット・ノーランを2度達成して大学日本代表のエースに成長した。この東のように、4年後、上位候補となってスカウトたちを仰天させる選手が出てくるのを楽しみに待ちたい。
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