スカウトが選んだ夏の甲子園ベストナイン。
このうちドラフト指名は? (4ページ目)
一塁手はU-18日本代表候補の中京大中京・鵜飼航丞(うかい・こうすけ)が広陵戦で2安打を放ったが、6月にケガをしてからは本来の力を発揮できずにいた。そこで、花咲徳栄の西川愛也(にしかわ・まなや)をレフトからコンバートしたい。打撃センス抜群の西川は、昨年痛めた右大胸筋断裂の影響で今もスローイングはままならないが、思い切り投げられない状態でも起用したくなるほど打撃の評価は高い。
「投げられないのは度外視して、評価しています。普通に投げることができれば上位候補。打撃センスはプロで首位打者を狙えるレベル。バットコントロールはいいし、ヘッドが落ちないから強い球にも負けない。その上、タイミングもしっかり取れる。こんな高校生は久しぶりに見たね」(スカウトA氏)
二塁手も人材難のため、仙台育英の遊撃手・西巻賢二が選ばれた。168センチと小柄だが、センスとキャプテンシーに、スカウトたちは高い評価を下した。
「春のセンバツで見たときは抜群だった。思っていたより伸びてこなかったというのはあるけど、それでも守備は間違いなくトップレベルでしょう」(スカウトB氏)
「投手としても140キロを投げられる肩の強さはあるし、捕球してからがうまい。それに野球をよく知っているところもいい」(スカウトD氏)
三塁手もコンバートで、神戸国際大付の強打の捕手・猪田和希を推す声が多数を占めた。
「キャッチングを含め、キャッチャーとしてプロでやっていくのは厳しいかもしれないが、バッティングは素晴らしい。懐が深いし、しっかり軸で回転できる。バットをうまく使って遠くに飛ばせるのも魅力だね。地肩も強いし、サードで起用したら面白い」(スカウトC氏)
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