甲子園よりも大切なこと。
胸熱くなる高校球児たちの
「それぞれの夏物語」 (6ページ目)
試合後に「もっとチームの役に立てる働きをしたかったです」と涙を流したが、「こんな状況のなかで応援してくださったみなさんに感謝したいです。協力してくれた仲間や周りの方々の支えもあってここまで来ることができました」と感謝の言葉を繰り返した。
これからも度会の野球人生は続く。高校通算30本塁打の長打力を武器に大学へ進学し、父と同じ舞台を目指していく。今後、様々な困難が立ちはだかるだろうが、勇敢にその壁を超えていく力が、度会にはきっとあるはずだ。
夢の舞台には届かなかったが、彼らが逆境のなかでつかんだものは、甲子園に出ることよりも大きなものだったのかもしれない。野球を続けて夢を追う者、野球から学んだことを生かして次なる夢に向かう者。それぞれが次のステージでもひたむきに汗を流す姿を、期待したい。
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