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5年ぶり頂点へ。大阪桐蔭の新2年生に
「凄すぎるメンバー」がズラリ (5ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • photo by Kyodo News

 現在はチームの状況によりセカンド、サード、ファーストをこなすが、このセンバツではキーマンになりそうだ。

 昨年秋、4番でスタートした山田健太は愛知・東海ボーイズ出身で、選抜チームで根尾とクリーンアップを組んだ経験もある。荒削りながら長打力が魅力のスラッガーだ。ただ昨年秋は、"大阪桐蔭の4番"に対する厳しい攻めにバッティングを崩され、終盤はスタメン落ちと苦しんだ。

「(秋の)大会後もしばらく調子が上がりませんでしたが、年が明け実戦練習が増えていくなかで徐々によくなってきた。苦しんだ分、以前よりもしぶとさがついてきた感じがあり、期待しています」(西谷監督)

 山田の兄(大地)も元甲子園球児で、2014年のセンバツでは豊川高校(愛知)のレフトとして活躍。準決勝で履正社に敗れたが、山田は「兄の仇を討ちたい!」との理由で大阪桐蔭への進学を決めた。

 この春は再び中軸として期待されており、まずは持ち味のバッティングでアピールしたい。

 最後に紹介したいのが、2番・レフト候補の宮崎仁斗。奈良・志貴ボーイズ時代は捕手として活躍し、ボーイズ日本代表で柿木とバッテリーを組み、キャプテンも務めた。特に西谷監督が評価しているのが気持ちの強さだ。

「気持ちが引かないし、走塁などでもとにかくアグレッシブ。バッティングに関しては、バットの端まで神経が通っているような繊細さがあり、技術、雰囲気を持った選手です」

 世代のオールスターと呼びたくなく顔ぶれが揃う、大阪桐蔭の新2年生たち。実力を備えた個性派たちが、センバツでどんな活躍を見せるのか。下級生の刺激を受けた3年生との力がかみ合えば、5年ぶりの日本一も現実味を帯びてくる。まずは25日の第1試合、宇部鴻城(山口)との戦いに注目したい。

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