あの「離島の名将」が縁もゆかりもない
大分で誓う、甲子園への再挑戦 (5ページ目)
「同級生に言われました。『お前はうらやましい。60歳を超えても自分の夢を追いかけられるんだから』と。それは自分でも思うよね。野球さまさまだな、と。いつも口では『野球に恩返しをする』と言いながら、野球に助けられてばかり。野球のおかげでここまで生き延びてこられた。ただ、少しずつでもその恩返しをしていきたいと常々思っています」
大分県南の山間部に、独特のハスキーボイスがこだまする。
「お〜い! 手を抜くんじゃねぇよ!」
かつて甲子園を沸かせた闘将が、10年の時を経て再び異彩を放ち始めた。
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