【高校野球】最速160キロに高校通算56本塁打。
大谷翔平は投手か、野手か? (2ページ目)
また、ソフトバンクの永山勝スカウト部長は、「投打でこれだけそろった才能を持った選手を見たことがない」と明かしつつ、次のように語った。
「(ケガに泣き続けてきた選手だけに)球団としては投手として挑戦した場合の故障を心配してしまう。それに大谷くんは、王(貞治)さんのようなスーパースターになれる素質を持った選手。投手であれ、打者であれ、必ず将来の日本を背負う選手になると思いますが、野手の方が試合に出る機会は多いし、ファンも喜ぶのではないでしょうか。現時点で打者としての評価は、高校時代の中田翔やT-岡田よりもはるかに上です」
18歳の高校生の将来ゆえ、誰しも発言が慎重になるが、セ・リーグの某球団スカウトの「球団として曖昧な考えが一番よくない。指名権を得た球団は、どっちとして評価しているのかを本人にしっかりと伝えるべき」という声もある。
世界選手権を前に、大谷は「一度終わったと思った高校野球でもう一度チャンスをもらった。甲子園に出られなかった悔しさを国際大会で晴らしたい」と話していた。しかし、初戦のカナダ戦で先発したものの4回3失点で降板、チームも敗北を喫した。一方、打者としては4番を務め、ここまで23打数9安打6打点と結果を残し、木製バットも苦にしないバッティングセンスを韓国に集結した国内外のスカウトに披露している。
最速160キロか、高校通算56本塁打か――10月25日のドラフト会議まであと1カ月半。それまでに大谷自身、そして球団はいかなる決断を下すのだろうか。
2 / 2