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【自転車】TeamUKYOの「自立」を急ぐ片山右京の真意 (2ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  プロトンイメージスアジア●写真 photo by Peloton Images Asia

「ヨーロッパなんてすぐにでも行けますよ......と、ビッグマウスを吹きたいところだけど、今は理想を語っているだけではダメで、『下手な鉄砲も数打ちゃ当たる』というやり方ではなく、労力を使ったことのひとつひとつに対して、しっかりと結果を出しながら進んでいく必要があるんです。

 たとえば、UCIレースでポイントを稼げなければ、なりふり構わずいろんなレースに参戦することも検討しなければいけないかもしれないけれど、幸い先日のツール・ド・台湾では悪くない成績を収めることができたし、さらに5月のツアー・オブ・ジャパンツール・ド・熊野でもいいリザルトで、チームがいい状態で戦えていることを十分に確認できれば、僕の労力はプロコンチネンタルチームに申請するためのインフラ作りに振り向けたい――と考えています。

 仮に、巨大なスポンサーが僕たちをバックアップしてくれて、『お金も人材も、必要なものはなんでも言ってくれれば、いくらでも出してあげるよ』というようなことになれば、ものすごく楽なんだけど(笑)、あいにく世の中はそんなに甘いものじゃない。むしろ、甘くないからこそ、こうやっていろんなことを勉強できているんだとも思います」

 来るべきときに備え、今は将来に向けて少しずつ地固めを行なっている時期だ、と片山は話を続ける。

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