雪平莉左が「めちゃめちゃ上手」になったアプローチ。ボディーターンを使った打ち方、距離感も合うスイングを学んだ (2ページ目)

  • 佐野隆●撮影 photo by Sano Takashi

【ボディーターンで距離感をコントロール】

関コーチ ただ、ちょっと弱いですよね。バックスイングでクラブを上げて、打っていく時のヘッドのスピードでボールの距離が決まるわけです。そのスピードをどこの力でコントロールするかなんですよ。腕力でコントロールしちゃうと、打ち方に影響が出て、ダフリ・トップが出てしまいます。

 では、クラブを上げて(関コーチがクラブヘッドを持ちます)、僕のことを引っ張ってみてください。この時に腕の力で引っ張るのはあまりよくないです。

雪平 なるほど。

関コーチ そこで、体の回転で引っ張ります。30ヤードも50ヤードも腕の力加減は変えていないですよね。

雪平 そうですね。

関コーチ このダウンスイングでの体の回転の引っ張る強さを、30ヤード、50ヤードと変えていくんです。もちろん振り幅も変わっていくんですが、それよりも体の回転の力で距離をコントロールするといいんです。

雪平 なるほど。

関コーチ 前の2球は体の回転が止まっちゃったので、打たれたボールが弱かったんですよね。

雪平 (1球打ちます。ピンの側でブレーキのかかったボールが行きました)

関コーチ 1バウンド目でスピンが効いたのがわかりましたか。

雪平 はい。ヘッドがすごくきれいに入ったのもわかりました。

関コーチ これでダフリ・トップは怖がらずに、距離感もコントロールしながらやっていけると思いますね。

 では、あの奥の白い旗のほうにも。

雪平 打ってみます? あれは何ヤードくらいですか?

関コーチ 距離を測る時には、まず10ヤードまでがどのくらいかを見て、それが何回分かで判断します。ここだと30ヤードくらいですね。

雪平 いってみます。(ピンに寄るアプローチが打てました)

関コーチ めちゃめちゃ上手ですよ。

雪平 いい感じですよね。ちょっとうまくなったかもしれないです。

関コーチ すごくうまくなりましたよ。どうですか。腕の力加減は変えましたか?

雪平 いや、全然。ここ(体の回転)だけで。

関コーチ ボディーターンで距離感をコントロールするのが、基本の考え方です。

雪平 なるほど。

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