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兄・中田敦彦の「プライドを捨てた」姿に感動。日本人全員ダンサー化計画へFISHBOYは盆踊りの世界に飛び込んだ (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 廣瀬久哉●撮影 photo by Hirose Hisaya

「まず、『踊る大人集まれ』と言ってコミュニティーを作ったんですね。それで2021年1月に感染対策を万全にしたうえで、大人が作るダンスイベント『STAY GOLD』をやったんです。大人たちが恥ずかしがることもなく、ワッーと楽しんでいるステージを作りました。

 そして2回目の『STAY GOLD』は、踊っている大人って実在しているんですよ、というのを映像で見せます。YouTubeでずっとアーカイブしておくことで、踊りたいなと思った大人が見た時に、『こんな人たちがいるんだ』とホッとして、始めやすくします。そうなってくると、コミュニティーをもっと広げたり、回数を増やしていくことになると思います。それはこの2回目が終わった後のフェーズ3でやっていく予定ですね」

 大人が踊るイベント『STAY GOLD』の第2弾は12月3日に配信する予定だ。このように少しずつダンスの輪を広げているFISHBOYに、最後に改めてダンスの魅力について聞いてみた。

「ダンスには、メリットがたくさんあるんです。まずは仲間が見つかります。あと、いまは若者のほうがダンスをやっていて、大人はそれほどやっていませんので、ダンスをやれば大人が若者と話せる共通言語になります。

 それから難易度が設定できるので、初心者でも楽しめるし、ベテランでも楽しめる。あとは他のスポーツと違って、毎年のように数えきれないほどの曲がリリースされるので、飽きがこないんですよ。それに健康にもいいですよね」

 仲間が増えて、若者と話せて、飽きがこなくて、健康にいい――。いまは現実味を感じない大人がいたとしても、若者世代が少しずつ大人となり、日本全員がダンサー化していく世界に変わっていく可能性は大いにある。そのとき世の中はどう変わっているのだろうか。いまから楽しみでならない。

(インタビュー①)

(インタビュー②)

【Profile】
FISHBOY
1985年12月19日生まれ、山口県 出身。世界をでも活躍しているPOPPINGダンサー。10代から頭角を現し、black D.O.G.S.として各世代で全国的なダンスコンテストで優勝。23歳の時に出場した、世界大会JUSTE DEBOUTで優勝した経歴を持つ。2014年に実兄(オリエンタルラジオ中田敦彦)とともに、6人のダンス&ボーカルグループRADIO FISHを結成。『パーフェクトヒューマン』が大ヒットし、紅白歌合戦への出演を果たした。現在はCyberAgent Legitのディレクターを務める。

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