久保裕也のリオ五輪予選&本大会。「これから半年が大事になる」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko 長田洋平/アフロスポーツ●写真

久保裕也インタビュー(後編)

1月に行なわれたリオ五輪予選では3得点をあげた久保裕也1月に行なわれたリオ五輪予選では3得点をあげた久保裕也前編を読む>>

 インタビューを行なったのは、五輪予選を戦うなでしこジャパンが中国に敗れ、出場権獲得が絶望的となった日だった。久保裕也は「なでしこについてはあまり知らないから、残念やなという感じですね」と言っていったん口をつぐんだ。そして「男子が頑張らないと、という感じですね、リオは」と、自分に言い聞かせるように続けた。

 1月に行なわれたサッカー五輪アジア最終予選(AFC U-23選手権)。日本が出場権を獲得しただけでなく韓国を下して優勝したことは記憶に新しい。久保はその予選で全試合に出場し3得点を挙げた。手倉森誠監督も「この世代のストライカーといえば久保」と、信頼を公言する。

 予選をあらためて振り返ると、久保は「開き直りが勝因だった」と言う。

「前評判も悪かったし、どんな試合しようが、何を言われても気にしなかった。本当にみんな、開き直っていました。だから割り切って(初戦の)北朝鮮戦に臨みました。その後の試合は徐々によくなっていきましたけど、結局トータルで見たら、試合内容もあまりよくはない。だから割り切れたのがすごくよかったと思います」

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