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「本田圭佑はまた疲れて帰ってくるのか」と心配するミラン首脳陣

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2015~2016(27)

 ラツィオとのホームでの試合、ミランで一番得点を量産しているカルロス・バッカがゴールを取り戻した。これでバッカは今シーズン13ゴール目だ。ただし試合の結果は1-1の引き分け......ミランはまたも勝利を手に入れることができなかった。これで3試合連続、勝利なし。長いリーグ戦も終盤に入り、ここにきて一気に疲れが出てきているのかもしれない。チームのこの状況はそのまま本田圭佑自身にも当てはまる。

ラツィオ戦では84分までプレーした本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)ラツィオ戦では84分までプレーした本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) ほんの数週間前まで、ミランは自信にあふれ、快調なテンポで歩みを進めていた。しかし中盤の両サイドの人材不足は明らかだった。左サイドでプレーできるのはジャコモ・ボナヴェントゥーラ、そして右サイドには本田しかいない。ミハイロヴィッチが要求するプレーを確実に実現できるのは、彼らだけなのだ。この2人は「絶対に欠くことはできない」と、監督も何度も言っている。しかし欠くことができないということは、彼らは絶対に休めないということだ。

 ラツィオ戦の後の会見でミハイロヴィッチもこう言っている。

「本田とボナヴェントゥーラはずっと出ずっぱりだ。彼ら以外にこのポジションは任せられないが、彼らも使い続ければパワーも聡明さも失っていく。試合の流れを変えることができないのも、彼ら以外の解決策がないからだ」

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