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「本田圭佑はまた疲れて帰ってくるのか」と心配するミラン首脳陣 (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 この日の試合でも本田はいつもの自己犠牲の精神をもって、終始右サイドを上がったり下がったりしてカバーし続けていた。前半は何度もゴール前にチャンスボールを上げようとしていたが、それも後半に入ると明らかに疲れが見て取れるようになり、最後には交代させるしかなかった。

 84分までプレーした本田は、49回ボールを持ち、23回有効なパスを出したが、20回ボールを失ったので、プラマイ0といったところだろうか。「本田が疲れている」といったミハイロヴィッチの言葉を裏付けるようなデータである。

 キエーヴォ、サッスオーロ戦でいい結果を残せず、ミランはかなり叩かれた。順位を上げるために必要な根性やガッツがチームから感じられないというのがその最大の理由だ。

 しかし本田に関して言えば、彼の態度は常にミハイロヴィッチが望んだ通りのものだ。読者のみなさんも、ミハイロヴィッチが何度も、彼の練習や、特に試合においての態度に賛辞を送ってきたことを覚えているだろう。「たとえプレーをミスすることがあっても、試合に臨む態度を誤ることはない」というのがミハイロヴィッチの本田評だ。彼は本田のことを、ミランのラストスパートの原動力の一つだと見ている。

 ただし気持ちがどんなにあっても、フィジカル的に疲れていれば力を出すことはできない。そこが心配の種である。

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