久保裕也のリオ五輪予選&本大会。「これから半年が大事になる」 (3ページ目)
全員で耐えて1点を取るサッカーの中で、FWとしての気概のようなものは出しづらかった。
「そういうのももちろん出していかないといけないと思いました。ボールは繋がらないし、いいボールが回ってくるわけでもないし、だからこそ低い位置からでも自分がなんとかして……ということができれば、また状況も変わっていたんだろうなと思います。チーム(ヤングボーイズ)でやっているときは、ある程度いいポジションで受けてそこから仕掛けられているけど、代表とチームではまた違うなと思いました」
攻撃の選手として難しい戦い方だったことも確かだ。
「俺も含めてFWの選手は得点意欲を持ってないといけないと思いましたけど、それが出せないということは、出せるだけの力がなかったということだなと思います。自分で行きたいと思っても、目の前の相手を抜けなかったらシュートにいけない。行きたいって思っているのに、行って抜けないわけです。決勝の韓国戦なんかでも、全然そういう力が足りなかったと思います」
冷静になって考えれば、決して手放しで喜べる戦いではなかったことを、久保は強く自覚していた。
3 / 4