【部活やろうぜ!】田中佑美が大泣きした高1のインハイ予選「『また走るのか』って弱気になってしまった」 (3ページ目)
【胸のうちで何かが変わった】
田中が主戦場としていた100mハードルは、中学から高校に上がると、中学規格から一般規格に変わる。ハードルの高さは76.2cmから83.8cmと高くなり、ハードル間の距離も8.0mから8.5mと長くなる(国体やジュニアオリンピックなどは、高さ76.2cm、ハードル間8.5m)。
「高校に入って初めてのレースは、しっかりタイムがかかってしまいました。最初は(一般規格の)ハードルが高く感じました。でも、その後はわりとすんなり適応して、ぐんぐん記録が伸びていきました」
こう振り返るように、体躯に恵まれていた田中は、一般規格にすぐにフィットし、めきめきと力をつけていった。ただ、高1の時のインターハイ予選は近畿大会で思わぬ悔しさを味わった。
「6番までが全国大会に行けるんですけど、私は7番で逃しました。当時は正直、近畿大会で決勝に残れるとは思っていなくて、たまたま残れちゃったんです。
ウォーミングアップをしている時に、緊張して『また走るのか』って弱気になってしまったんです。それで7番という結果。1カ月ぐらい経って、顧問の先生と話している時に、ものすごい後悔に襲われて大泣きしてしまいました。
ちょっとでも弱気になったら、納得のいく結果ではなかった時に後悔してしまう。自分のなかで『勝ちたい』よりも『後悔したくない』という気持ちが大きかったんです」
全国大会に進めなかった事実以上に、ネガティブな感情を持ってレースに臨んだ自分を悔やみ、田中の胸のうちで何かが変わった。そして、その苦い思い出から快進撃が始まる。
中学の時は、ジュニアオリンピックの準決勝進出が全国規模の大会での最高戦績だった。しかし、高1の秋に出場した日本ユース選手権では、なんと準優勝を果たした。
「初めて全国大会でちゃんと走れたのが日本ユースでした。高1、高2が出場する全国大会です。今でいうU16日本選手権ですね。試合のことはあまり記憶がないんですけど、これが初めての全国大会での入賞でした」
(つづく)
【profile】
田中佑美(たなか・ゆみ)
1998年12月15日生まれ、大阪府出身。中学から100mハードルを始め、関西大学第一高校ではインターハイを連覇し、第9回世界ユース選手権に日本代表として出場する。立命館大学では関西インカレ4連覇、2019年には日本インカレ優勝。2021年4月より富士通に所属し、2022年の日本選手権で3位、2023年世界選手権(ブダペスト)日本代表、2023年のアジア大会で銅メダルを獲得する。パリ五輪では準決勝進出を果たす。
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著者プロフィール
和田悟志 (わだ・さとし)
1980年生まれ、福島県出身。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスに。陸上競技やDoスポーツとしてのランニングを中心に取材・執筆をしている。
【写真】100mハードラー田中佑美「ファッション&メイクアップ」ビューティphoto&競技プレー写真
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