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箱根駅伝初出場を目指す明治学院大学新監督・中村匠吾の背中を押した恩師3人の存在 (3ページ目)

  • 和田悟志●取材・文・写真 text & photo by Satoshi Wada

【駒大の後輩が指導スタッフに加入】

 指導スタッフとしてコーチには駒大の後輩に当たる大坪桂一郎を誘った。在学時には重なっていないが、中村は卒業後に母校を拠点としていた時期があり、大坪とは練習を共にしたことがあった。

「楽しみ80%、不安20%ぐらい。大八木監督からは『匠吾をしっかり支えるように』と言われています。監督の手が届かないところをしっかりカバーしていくのが自分の役割。あとは、細々とした事務作業も発生してくるので、そういうところでもうまく監督のサポートができれば、チームもうまく回っていくと思っています」

 大坪は実業団で現役を引退したあとに一般企業に勤務していたが、この3月で退職し、中村の右腕となる覚悟を決めた。

 中村の正式な監督就任は4月1日付となるが、すでに3月2日から指導に当たっている。そして、3月8日の立川シティハーフマラソンでは初めて指揮をとった。

「ものすごく濃い1週間だったなと思います。それだけ充実した日々を送ることができていると感じる一方、これからの課題もすごく多いと思うので、箱根駅伝の予選会に向けてどれだけ積み上げていけるか、チームと一緒になって頑張っていきたいです。

 本当にいろいろなことを一から作り上げていかなければいけないと思っているので、そこは選手としっかりコミュニケーションを取りながら進められればなと思います」

 まだまだ慣らし運転の段階に過ぎないとはいえ、3月初旬の1週間は中村にとって怒涛のように過ぎていった。その充実感を感じつつも気を引き締め直していた。

 箱根駅伝の出場枠拡大に伴い、新たに強化を表明する大学は多い。そのなかで明治学院大の中村監督はどのようなチームに仕立ててくるのか。指導者としての中村の手腕と共に、注目を集めそうだ。

 中村、そして明治学院大の、箱根駅伝に向けた挑戦がいよいよ本格的に始まる――。

著者プロフィール

  • 和田悟志

    和田悟志 (わだ・さとし)

    1980年生まれ、福島県出身。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスに。陸上競技やDoスポーツとしてのランニングを中心に取材・執筆をしている。

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