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【東京世界陸上・記者の推し選手】村竹ラシッドには8月に体現した"近未来のレース"を世界の舞台でも! (3ページ目)

  • 酒井政人●取材・文 text by Sakai Masato

●鵜澤飛羽(JAL) 男子200m

 群雄割拠の男子100mと異なり、日本の同200mは22歳の鵜澤飛羽(JAL)の時代に入っている。今年はアジア選手権を連覇して、日本選手権を3連覇。両大会は自己ベストと自己タイとなる20秒12をマークするも走りの内容には不満を抱いていた。

 しかし、Athlete Night Games in FUKUIで飯塚翔太(ミズノ)に並ぶ日本歴代3位タイの20秒11(+0.9)で完勝。自己ベストを0.01秒更新すると、鵜澤はレース内容にようやく〝及第点〟を与えた。

「狙っていた走りにちょっとだけ近づけたかな。身体の条件さえ整えば、世陸では今年一番のパフォーマンスを出せると思います」

 大学1年時に左ハムストリングスを肉離れした影響で、その後は出力をコントロールしながらレースに臨んできた。本気になった鵜澤がどれだけの爆発力を発揮するのか。

 個人種目の200mでは日本記録(20秒03)の更新と19秒台突入を期待せずにはいられない。そしてメダルの期待がかかる4×100mリレーはアンカーでの出場が濃厚。「自分の走りでメダルの色が変わる。全力で走って、金メダルを獲得して、会場のみんなでワイワイしたい」と意気込んでいる。

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