大学駅伝の「シューズ対決」は今年もナイキの厚底が一強。ただ、全日本ではプーマが躍進し他メーカーも逆襲の気配

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by 日刊スポーツ/アフロ

アディダスとアシックスも好結果に

 区間賞獲得者でいうと、4区の山川拓馬(駒澤大1年)が『エア ズーム アルファフライ ネクスト% 2』で、1区のピーター・ワンジル(大東大2年)、3区の石原翔太郎(東海大3年)、6区の吉居大和(中央大3年)、7区の田澤廉(駒澤大4年)の4人が『ヴェイパーフライ ネクスト% 2』だった。

 このなかで吉居は、全日本の2日前まで帯状疱疹で3日間完全休養したため、今回は出場を見送る予定だったという。しかし、前日の5km走を「14分19秒くらいで余裕を持ってできた」と出場を直訴。急遽、出走するかたちで区間記録を11秒も更新している。

 走りの衝撃度では田澤が一番だろう。トップを独走しながら10kmを27分台で通過。日大のパトリック・ワンブィが保持していた区間記録を43秒も塗り替えた。なお同区間で区間記録を29秒上回った青学大4年の近藤幸太郎は、昨年発売された『エア ズーム アルファフライ ネクスト%』を着用していた。

 今年の箱根駅伝で前年よりシェアを伸ばしたアディダスとアシックスもしっかりと区間賞を獲得した。

 アディダスは2区の葛西潤(創価大4年)が区間新の快走でトップ中継。ナイキを履く駒澤大・佐藤圭汰(1年)、順大・三浦龍司(3年)らを抑えて区間賞も獲得した。葛西が着用していたモデルは今年7月に発売された『アディゼロ アディオス プロ 3』。アディダス独自の5本指カーボンを搭載した厚底シューズになる。

 アシックスは8区の花尾恭輔(駒澤大3年)が日本人歴代4位となる57分30秒で区間賞。2年連続でアシックスのシューズを履いて、優勝ゴールに飛び込んだ。今回着用していたモデルは今年6月に発売された『METASPEED SKY+』だ。ストライド型ランナーがよりストライドを伸ばし、少ない歩数でゴールすることを追求したシューズになる。ピッチ型向けのモデル『METASPEED EDGE+』もあるが、レース用としては『SKY+』をチョイスしている選手が多いようだ。

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