東海大駅伝の口下手な新主将は、3年生のスター軍団をまとめられるか (5ページ目)
「箱根への期待は感じます。逆に恐さも昨シーズン」経験しました。出雲に勝って、全日本でも戦えていた。でも、箱根があーなってしまうと、すべてダメみたいになってしまう。それだけ注目度が高いので、今季は箱根で結果を残さないといけない。個人的には往路復路どちらでもいいですが、走る以上、区間賞を獲らないといけないと思っています」
湊谷自身は、秋に向けてハーフマラソンなどロードの練習を中心にしていく。トラックでは1万mで日本選手権の標準記録突破を目指している。
「7月のホクレン(・ディスタンスチャレンジ)、もしくは夏明けの大会で結果を出したいですね。最低でも自己ベストを更新して、秋の駅伝シーズンに備えたい。今季は箱根で勝ちたいんで」
主将として最上級生として選手として、箱根への強い意欲を見せた。湊谷の言葉にはビッグマウスもリップサービスもない。話す内容や姿勢からも実直な人柄が見えてくる。1年間、いろんなことで鍛えられて湊谷がどうチームをまとめ、チームとしてどんな結果を出していくのか。
5冠制覇に向けて望星丸(東海大の海洋調査研修船)の大航海の成否は、湊谷の舵取りにかかっている。
(つづく)
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