湘南国際マラソンで、元箱根駅伝選手のペースメーカーが感じたこと

  • text by Sportiva
  • 五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro

 快晴のもと第11回目を迎えた湘南国際マラソン。フルマラソンの部には約1万9000人が出場し、それぞれの目標に向けて力走した。今大会は"すべての人がHAPPYになる日"をコンセプトに、様々な取り組みも実施。そのひとつ『湘南ハッピー給水』では、レース中に「釜揚げしらす」や「えぼし岩ようかん」など地元の名産を食せる企画が実施され、大会を盛り上げた。

湘南国際マラソンで、目印として風船をつけてスタートを待つペースメーカー湘南国際マラソンで、目印として風船をつけてスタートを待つペースメーカー レースとしても新たな試みに挑戦した。それは、記録更新を狙う一般ランナー向けに5分おきのペースメーカーを走らせることだ。

 そのペースメーカーを務めるひとり、濱崎武雅さんは、午前9時のスタートを前に徐々に高まっていく会場の熱気を感じて、「お祭りみたいな雰囲気がいいですね。楽しみたいです。一緒に走る人たちには、(目標達成を)頑張ってほしいなと思っています」とエールを送った。

 コースは、西湘バイパス大磯西ICをスタートして、江ノ島入口付近で折り返し、大磯プリンスホテルがゴールとなる海沿いの42.195km。今大会では、世界と戦うような実業団選手とは違う、仕事の傍ら練習を積んできた一般ランナーの人にもそれぞれのドラマが生まれた。

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