2016.07.10

【月報・青学陸上部】エース一色恭志の
激走がチームに喝を入れた

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun photo by AFLO

青学大エース、一色恭志は日本選手権5000mで4位と好走極私的! 月報・青学陸上部 第4回

前回の記事はこちら>>

「おぉ」

 スタンドが一瞬、響動(どよ)めいた。

 視線の先には残り500mでラストスパ-トをかけ、ぶっちぎりでトップを快走する大迫傑がいた。10000mでは日本陸上競技選手権初優勝を飾ってリオ五輪出場を内定させ、この5000mでも断トツの走りを見せている。その後を必死な形相で追い掛ける学生ランナーがいた。

 大きなストライドで、そのスピ-ドに離されまいと懸命に腕を振り、粘る。ホ-ムストレートに入ると、スタンドの歓声が一段と大きくなった。すると、一色が最後にもう一段ギアを上げたように見えた。

「ここまで、4年生の中では一色が一番順調にきていますね。今は調子がいいので、トップについていけると思うし、そうなれば自己ベスト更新をするんじゃないかな」

 レース前、一色について原晋監督は自信たっぷりにそう語っていた。一色がそれだけの結果を積み重ねてきたからだ。