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ザンビアで武者修行。視覚障害者柔道で
東京のメダルを目指す半谷静香 (2ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 佐山篤●写真 photo by Sayama Atsushi

 お家芸として、ソウル大会からリオ大会まで、毎回パラリンピックでメダルを獲得してきた日本。だが近年は、海外勢の"パワー柔道"に押され気味で、昨年のリオでは金メダルがゼロだった。今大会、リオパラリンピック銅メダリストの男子60kg級のアレクサンドル・ボロガ(ルーマニア)ら世界トップクラスの選手を招待したのは、この現状を受け止め、国内における競技普及と国際競技力向上の足掛かりにする狙いがあった。

 日本障害者柔道連盟の遠藤義安強化委員長は、「海外の強い選手に直接触れることで、力の差を感じる機会を持つことが大事。日本の選手は技術はいいものを持っているし、足りないパワーは練習すれば必ず身につくので、そこをしっかりと認識して今後につなげてもらいたい」と、期待を込めて話す。

 今大会、その海外選手のパワーに屈し、「ものすごく悔しい」と肩を震わせたのが、女子48kg級で3位に終わった半谷静香(はんがい しずか/エイベックス)だ。半谷の初戦は、北京で銅メダル、ロンドンで金メダルを獲得し、昨年のリオでも準優勝している強敵カルメン・ブルシグ(ドイツ)と対戦。得意の一本背負いを幾度としかける半谷に対し、徹底的に返し技を狙うカルメン。長身ながら頭を低く下げ、かつ左組独特のカルメンの柔道に半谷は決定的な技を繰り出せず、ゴールデンスコアの延長戦の末、指導で敗れた。

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