なんと専用体育館も完成。
東京から新採用のパラバドミントンが熱い! (2ページ目)
BWF公認のパラバドミントンの国際大会は世界各地で開かれ、今年度はこの日本大会を含め、10大会が開催される。選手は一般のバドミントン選手と同様に、この国際大会を転戦してランキングポイントを獲得していく。それを考えれば、地元開催は長い移動もなく、コンディション管理がしやすいというメリットがある。日本の喜多努監督は、「地元の利を理解し、なぜ勝てたのか、その要因をしっかりと分析していく必要がある」としながらも、「決勝に進出した4種目のうち3つで優勝したことはよかった」と評価する。
そのなかで男子車いすの日本勢は奮闘したが、ベスト8にとどまった。逆に、圧倒的な強さを見せたのが、強豪国の韓国だ。大会前の合宿で喜多監督は、「技術もチェアワークも、日本と韓国との間には大きな差がある」と話していたが、やはり韓国勢に上位進出を阻まれた。
日本では病院で車いすバスケットボールに出会う人が多いといわれるが、韓国のキム監督によると、韓国では小児麻痺の人やケガなどで車いすに乗るようになった人が病院でリハビリをする際、バドミントンを勧められることが多いそうだ。そのため、必然的に競技人口が増え、強い選手が出てくるのだという。もちろん、そういった環境の違いは大きいが、喜多監督は「世界の頂点を目指すなら、日本の選手一人ひとりが今一度、競技に取り組む考え方を根本的に変えていかなければいけない」としている。
大会開幕直前の9月4日、国際パラリンピック委員会(IPC)が2020年東京パラリンピックの実施種目を「537」と発表した。そのうち、初採用のパラバドミントンの実施種目は「14」と、手厚い配分となった。BWFパラバドミントンオフィサーのシャーミ・サブロン氏は、「新競技で14種目採用は誇れる。6つすべてのクラスが実施対象になっており、素晴らしいこと。東京大会以降はさらに増やす努力をしたい」と語っている。
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