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なんと専用体育館も完成。
東京から新採用のパラバドミントンが熱い! (3ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 佐山篤●写真 photo by Sayama Atsushi

「東京パラリンピック」という目標は、選手の競技者としてのモチベーションをさらに向上させ、全体的な競技力のレベルアップにつながっている。日本でも競技に専念するため、アスリート雇用で企業に就職する選手が増えるなど、競技や選手を取り巻く環境は大きく変化している。

 日本は、海外の強豪国との交流に力を入れているところだ。車いすはタイや韓国で合宿を行ない、立位はインドネシア代表を日本に招いて合同トレーニングキャンプを実施するなどしてきた。さらに今夏、コート8面が整備されたパラバドミントン専用の体育館が東京都・西葛西に完成。今大会の日本代表強化指定選手による直前合宿もこの体育館で行なわれた。日本障がい者バドミントン連盟(JPBF)によると、10月にはさっそく中国の車いすの選手を呼び、合同合宿を開く予定もあるという。

 日本代表のスタッフに目を移せば、喜多監督は2015年にJPBFの強化担当理事に就任。それまでは2004年アテネオリンピック代表コーチや、小椋久美子さん、潮田玲子さんの『オグシオ』ペアも在籍した三洋電機のコーチや監督などを歴任してきた。その経験を生かしてパラバドミントンの選手育成に注力している。

 また、日本代表としてアテネオリンピックのシングルスに出場し、現在はジュニアナショナルチーム(U-16)コーチの森かおり氏を立位クラスのコーチとして今年4月に招集。森コーチは8月のペルー国際大会から遠征に帯同し、今回の事前合宿と日本大会でも選手をサポートした。

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