以心伝心でともに戦う。
選手を支えるボッチャの競技パートナー (4ページ目)
だが、ふたりで組んだ世界選手権の結果でランキングが上位に入り、リオ行きが決まったことで高橋選手は、「やっぱり一緒にやってくれる?」と声をかけたという。
「誘ってくれたことがうれしくてOKと即答しました」と大西さん。再びタッグを組むことになったふたりは、そうしてリオの表彰台に目標を定めることになったのである。「濃厚な1年間でした」。大西さんの言葉に実感がこもる。
大西さんは自身の経験から、競技アシスタントの魅力をこう話してくれた。「緻密な戦略はボッチャならでは。障がいの重い選手の考えや意図から、何をやりたいのかを理解し、表現することが役割のひとつ。そこにやりがいを感じますね」
リオは2試合を戦い抜いた。「ボッチャや競技アシスタントが注目されればうれしい」と大西さん。帰国後もこの経験も生かし、競技に関わっていくつもりだ。
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