【大相撲】21歳の"横綱キラー"藤ノ川が語る新関脇の景色 受け継いだ四股名にも「プレッシャーはない」 (4ページ目)
三役になった今、父が息子に言うことはほとんどないようだ。
「もうそういうレベルではない。本人が、気持ちの持っていき方もわかってるし」
一番声をかけたのは「連敗してる時」だという。「『勝っても負けても切り替えが大事や』と前から言うてる。勝っても今日のことは終わり。明日は明日の一番やから」。それは、自分が現役時代にできなかったことだ。
「俺は現役時代、それができてなかった。負け出すと、『どうしよう』となってしまう。『俺は精神的に強いんや』と、自分に言い聞かせてなんとかやってたよ」
横綱に勝った翌日も同じ。「気分は乗ってもいい。でも、それに浸ってる場合じゃないからね」と続けた。
藤ノ川は「いつもどおり頑張ります」と、新関脇として迎える九月場所にも平常心で臨んでいる。ひとつひとつ順調に番付を上げ、今年の目標として掲げていた三役に到達した。その先に、どんな景色を描くのか。
【プロフィール】
藤ノ川成剛(ふじのかわ・せいごう)
2005年2月22日生まれ、京都市出身。身長177cm、体重123kg。伊勢ノ海部屋所属。本名・齋藤成剛。埼玉栄高校を卒業後、2023年の初場所で初土俵を踏み、24年の九州場所で新十両に。25年の名古屋場所で新入幕を果たしたのを機に、四股名を「若碇」から六代目「藤ノ川」を襲名。26年の名古屋場所で大の里、豊昇龍の両横綱を破り初の殊勲賞。九月場所を新関脇として迎えた。父は甲山親方(元幕内・大碇)、弟は幕下・碇潟。
著者プロフィール
内藤瑠那 (ないとう・るな)
【筆者プロフィール】
編集者・ライター。キャリア・カルチャー・スポーツの取材中心に活動。藤ノ川と同じ東京都江戸川区・新堀小学校出身。父は元力士・伊勢ノ海部屋マネージャー。
【写真】関脇・藤ノ川 フォトギャラリー@伊勢ノ海部屋
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