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初のプロリーグに参戦した吉田知那美が思い描くカーリングの未来「新たな動きが起こっている実感がある」 (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Soichiro Takeda

――オリンピック関連の番組などにも数多く出演されていましたが、ご自身が出場しているオリンピックとはまた違った側面がありましたか。

吉田 自分が出ているときは(不要な情報は入らないように)コントロールしている部分もあったので、知らないことがたくさんありました。「オリンピックのテーマソングって1曲じゃないんだ、テレビ局ごとに違うんだ!」といった、基本的なことも知りませんでした。また、そういったお仕事をいただいたことで、自分が出場しているときとは違う角度でカーリングのことを調べたりして、とてもいい機会になりました。

――カーリング女子は、吉田選手とも仲のいいスウェーデン代表が金メダルを手にしました。

吉田 スウェーデン代表のアンナ・ハッセルボリ選手とは(プロリーグの)「タイフーンカーリングクラブ」のチームメイトでもあり、ふだんから仲よくさせてもらっているのですが、以前「オリンピックを戦うための準備は必要だよね」という話をしたことがあります。

 オリンピックでは、選手たちは日々たくさんのメディアに囲まれ、常に「金メダルは獲れますか?」と聞かれて、ときには強い言葉をぶつけられることもあります。ミックスゾーンでは、緊張感を持って対応している選手が多いですし、涙を流している選手だっています。オリンピック特有のプレッシャーがあり、だからこそそれを受け止めて、あるいは受け流して過ごす、精神的なコントロールは(選手にとって)重要なスキルなんです。

 そしてそれは結局、楽しむことでしかコントロールできないんだな、とも感じました。金メダルは、オリンピックに出ている全員がほしいのは当たり前なことで。だから、結果ではないところにもゴールを作って、"オリンピックを楽しむ"ということをできるかどうか。(スウェーデン代表の)アンナたちは「自分たちでそれを意識して取り組んだ結果、金メダルを獲得できた」と話していました。

――ロコ・ソラーレもオリンピックに向けては、"準備"という部分を非常に重要視してきた印象があります。

吉田 そうなんです。アンナも「知那美たちもそうやって準備しているんでしょ?」と言ってくれて。彼女たちと共通点があったことは、個人的にはすごく誇らしいことでした。

 ただ、彼女たちは今シーズン、決して順風満帆ではなかったと思います。五輪シーズンでは、ふつうなら試合を増やすことでピークを作っていくもので、(各国の五輪代表チームの)多くは年間80試合から100試合を消化します。そうしたなかで、彼女たちは(年間)46試合まで減らしてきましたから。試合数を減らすと当然、ランキングも落ちていきますから、これまでも多くのチームが試合に出ることを選択してきて、「出ない」という決断はなかなかできないものです。

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