【ミラノオリンピック】4度目の五輪を戦い抜いた髙木美帆が最後に感じたこと「自分の挑戦は終わったんだな」 (2ページ目)
【1000mの悔しさ、500mとチームパシュートの笑顔】
3つ獲得した銅メダルでも一つひとつ感じること、持つ意味は違うものとなった。
最初の種目だった1000mは、1分13秒95で3位。優勝したユッタ・レーダマン(オランダ)と、2位のフェムケ・コクのオランダ勢が、1分12秒31と1分12秒59のタイムを出し、髙木が前回優勝でマークした1分13秒09の五輪記録を大幅に更新される完敗だった。
表彰台では無表情だった理由をこう振り返る。
「今季はけっこう苦しくて、ここまで来られたという安堵感は少なからずありました。ただ、表彰台で自分のメダルの色を見た時に『あ、銅メダルなんだ』と思い、悔しさがこみ上げてきて......。幸いまだレースは残っているので、このままでは終わらせないという決意と、まだまだいけるということを強く信じて進んでいきたい」
2日後のチームパシュート予選では、最終周でラップタイムを落として2位通過となった結果について、「自分の最後の動きの乱れがすごく影響していると思う」と反省の弁を口にしていた。そして、チームパシュート準決勝、決勝を前に補欠登録をしていた500mにも出場した。
「(1000mと1500mの)合間にチームパシュートを挟むだけで、最後の1500mに出場するのは、リスクが高くなると考えた」と言い、翌日の500mで北京に続く銅メダルを獲得した時は、笑顔があふれていた。
「(前日のチームパシュート予選では、)スケーティングがいまいちハマり切らないのを感じていたのですが、500mに向けた取り組みで、ここまで改善することができました。いいと思って取り組んだことがプラスに働いた経験は、個人種目にも生きてくると思うし、パシュート(の準決勝)でも、もっと貢献できるスケーティングができるのではないかと思っています」
翌日のチームパシュートでは、準決勝で惜しくもオランダに0秒11差で敗れて結局3位になったが、準決勝は設定されたペースを作り、ラスト半周まで0秒18差でオランダをリードする計算通りの滑りを見せていた。
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