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角田夏実、引退や結婚・出産に揺れる胸の内 80歳現役を目指す石井寛子は競技への思いや恋愛事情を明かす (4ページ目)

  • text by Sportiva

角田 でも今回31歳でパリ五輪に出場しましたけど、それでも柔道で金メダルを獲ったのは(日本女子柔道史上)最年長なんですよ。コンタクトスポーツなので、だんだん体がついていかなくなって、ケガが治りきらない状態でやっているほうが多いんです。本当に節々が痛くて(笑)。練習で学生の勢いに押されて、「いたたたー」ってなります(笑)。肩、ヒザ、腰、全部ですね。天気が悪いとめちゃくちゃ痛くなります。競輪も転んだりしたらケガをしますよね。

石井 転んだら骨折したりして大ケガになることもありますね。だから転ばないように走る。

角田 柔道も骨折するんです。骨折しても部位によっては試合に出場できるので、折れていても出たことはあります。そのときは足の甲の骨を折って、全然足をつけなくて......。初めての世界選手権(2017年、銀メダル獲得)だったんですけど、大会まで2~3週間くらいあって、コーチと悩みながらも、ドクターに痛み止めの注射を打ってもらって、ぐるぐる巻きにして出ました。

石井 それで腕の力で。

角田 そう(笑)。上半身をケガしたら終わりなので、足だけだったからまだよかったです。普通に柔道をしているぶんには、体の使い方やケガをしづらくなる動き方を学ぶので、ケガの予防としてはいいんですけど、トップカテゴリーだと、体をかなり酷使することになりますね。

――石井選手はガールズケイリンの初期の頃から活躍してきて、ガールズケイリンを引っ張ってきた存在ですが、角田選手もオリンピックで金メダルを獲って、同じような立場なのかなと思いますが。

角田 そうですね。今までいろんな人たちに支えてもらったので、今度は助ける側にもなりたいなという思いもあります。現役トップじゃなくてもできることはいっぱいあるのかなと思います。

石井 両方やってほしいですよね。

角田 悩むのは、両方やろうとすると、中途半端になってしまうのかなということです。今、いろんな子どもたちの道場を見に行きたいんですけど、それをしていると、試合や練習にかける時間が減ってしまう。勝てればいいんですけど、負けたときに、そういう活動をしていたからなのかなと思うのが嫌で行けていない。やっぱり大会に出るからには、本当に覚悟を決めて、勝ちたいという思いがあるので、難しいところなんですよ。

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