ロコ・ソラーレ吉田知那美が共感した、「選択の連続」のカーリングにも通じるDeNAオーナーの言葉
photo by Fujimaki Goh hair&make-up by Morino Yukako styling by Honda Hitomiこの記事に関連する写真を見るロコ・ソラーレの吉田知那美がこれまでの人生で影響を受けた「言葉」や「格言」にスポットを当てた連載。今回は、昨年プロ野球で日本一となった横浜DeNAベイスターズのオーナーである南場智子氏の、カーリングでの戦いにも通じる言葉について語ってくれた――。
吉田知那美にちなんだ『32の言葉』
連載◆第16エンド
選んだ選択肢を正しいことにする
(南場智子)
実業家であり、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)の代表取締役会長である南場智子さんの著書『不格好経営 チームDeNAの挑戦』(日本経済新聞出版社)のなかで記されている言葉です。
昨年、プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本シリーズを制したとき、同チームのオーナーでもある南場さんがテレビのインタビューを受けていらっしゃって、勝負事や経営などについて「みんな、同じようなことをしていても、勝つ人と負ける人がいる」という話題の冒頭から私は大きく頷き、野球については詳しくないのですが、いつの間にか食い入るように見ていました。
そして、「勝つ人と負ける人」との差はどこにあるのかという問いに、南場さんの答えは、「自分たちが選んだことをどれだけやり抜けるかどうか」というものでした。
カーリングという競技も、まさに選択の連続です。
約3時間の試合のなかで何百もの選択をしなくてはいけません。そのなかで「どちらを選択したら勝てるのか」「こっちを選択していれば、結果は変わっていたかも」など、どちらを選択するかが、成功か失敗かの分かれ道なのだと考えてしまいがちです。
でも、南場さんは「どっちを選択しても選択自体の差はない。迷うくらいだったら、同じぐらいいい選択肢なんです」とおっしゃったうえで、「みんな、同じようなことをやっても勝つ人と負ける人がいるのは、どれだけそれをしっかりやり抜いたかどうか」を強調し、成功か失敗かを分けるのは「選択」ではなく、その後の「行動」のほうであると結んで、「信じてできることを全部やろうってやったほうが絶対に成功する」という、心の在り方をお話しされていました。
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