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フェンシング・宮脇花綸が振り返るパリ五輪――念願のメダル獲得が実現できたわけ (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・構成 text by Oriyama Toshimi

――結果、銅メダルを獲得。率直にどういった感情でしたか。

「(うれしいというより)ホッとした、という気持ちのほうが大きいですね。パリ五輪では女子フルーレ初のメダルを獲るのが目標で、もしそれができなかったら、4年後となると(自分は)どうなるかわからないし......。チームとしても今後、そういうチャンスが絶対にくるとは限らないですし。だから今回は最低限、と言ったら語弊があるかもしれませんが、メダルは絶対だと思っていたので。

 それでも、メダルを獲ったあと、周りの人がすごく喜んでくれているのを見て、世界選手権の銅とはまったく違う重みがあることを実感しましたし、『本当によかったな』とうれしさが込み上げてきました」

――今後に向けてはいかがですか。個人でもさらなる高みを目指して、ロサンゼルス五輪に向かっていくことになるのでしょうか。

「ずっと前からパリ五輪では団体でメダルを、ロサンゼルス五輪では個人と団体でメダルを、というのを想定してきたので。団体も次は金メダルを狙うことを考えると、個人でも常にメダルに絡んでいくような選手にならなくてはいけない。それを今後、2年ぐらいかけてやっていく、というのが第一の目標です。私は"バランスよく"というタイプなので、その目標に向けては、平均点をいかに上げていくか、だと持っています」

(おわり)

photo by Fujimaki Goh  hair&make-up by Mayumi Shiroishiphoto by Fujimaki Goh hair&make-up by Mayumi Shiroishiこの記事に関連する写真を見る宮脇花綸(みやわき・かりん)
1997年2月4日生まれ。東京都出身。三菱電機(株)所属。姉の影響で幼稚園の頃からフェンシングを始める。小学校、中学校時代にはさまざまな大会で活躍。2014年南京ユースオリンピックで日本代表に選出され、女子フルーレ個人で銀メダルを獲得。2016年リオデジャネイロ五輪、2021年東京五輪出場は叶わなかったが、2024年パリ五輪に出場。女子フルーレ団体で銅メダルを獲得した。

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