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かわいい愛犬と社交ダンス!? アジアで広まる「ドッグスポーツダンス」の魅力を人気ペアが語る「しつけの延長にある感じです」 (3ページ目)

  • 堤 美佳子●取材・文 text by Tsutsumi Mikako
  • 立松尚積●撮影 photo by Tatematsu Naozumi/神谷年寿●動画 movie by Kamiya Toshihisa

【ぽぽは100個以上もの技を習得】

 現在、ぽぽは100個以上ものトリックを習得。早ければ一日で覚えられる技もあれば、完全に声のサインだけで動くには1カ月ほどかかることも。しゃがんだ大沢さんの背中に後ろ足を乗せる逆立ちのトリックは、後ろ向きに下がる訓練と、後ろ足を浮かせるための筋肉をつける必要があるため習得まで半年ほどかかったという。

逆立ちは高い難度のトリック逆立ちは高い難度のトリックこの記事に関連する写真を見るジャンプしたり立ち上がったり、その動きはまさにアスリートドッグジャンプしたり立ち上がったり、その動きはまさにアスリートドッグこの記事に関連する写真を見る「どのワンちゃんも最初の1個目のトリックは覚えやすいです。犬がその場で回転する『スピン』や、飼い主の足の間をくぐる『ウェーブ』は初めてのトリックでも比較的簡単に教えられますよ。ただ、その前提として、まずは名前を呼んだら来る『おいで』ができることが必須。コミュニケーションをとれることが何より大事なので、しつけの延長にこういったスポーツがあるという感じですね」

 今年6月に前橋市で開催された「第5回ステップ&フライ クラウンズ(Step&Fly Crowns 2023)」のオープントリーツクラスでみごと優勝を果たしたぽぽ&大沢ペア。最後に、どんな人にドッグスポーツダンスをおすすめしたいか尋ねた。

「犬ともっとコミュニケーションをとりたい人もいいと思いますし、動くことが好きな方もいいと思います。ダンスをしていると筋肉がすごくつくので、犬の健康にもいいんですよ。あと、食欲旺盛で元気いっぱいっていうワンちゃんを飼っている方も。いくら運動させても疲れない子は、頭を使って適度に疲れさせると気持ちが満たされるのでとくにおすすめです」

「一緒に踊ることで絆が深まる」と大沢さん「一緒に踊ることで絆が深まる」と大沢さんこの記事に関連する写真を見る
後編<人気のアスリートドッグ・ぽぽの出演イベントに全国から日本スピッツが集合 100個以上の技を習得する秘訣をパートナーに聞いた>を読む


【プロフィール】
大沢真衣香 おおさわ・まいか 
1997年、千葉県生まれ。東京動物専門学校を卒業後、東京都内のドッグトレーナーとして働いたのち、2021年に群馬県前橋市へ移住。犬のしつけ専門「ぽぽハウス」を経営している。日本スピッツの愛犬・ぽぽと「ドッグスポーツダンス」に取り組んでいる。SNSでドッグスポーツダンスの楽しさを発信中。

ぽぽ 
日本スピッツの5才のオス。ペットショップで飼い主の大沢真衣香と出会う。大沢とともに「ドッグスポーツダンス」に挑戦しているアスリートドッグ。習得したトリック(技)は100個以上にもなる。ふだんはマイペースで、ぬいぐるみと遊ぶのが大好き。

著者プロフィール

  • 堤 美佳子

    堤 美佳子 (つつみ・みかこ)

    ライター・編集者・記者。1993年、愛媛県生まれ。横浜国立大学卒業後、新聞社、出版社を経てフリーランスとして独立。ビジネス誌を中心にインタビュー記事などを担当。学生時代は埼玉西武ライオンズ一筋で、現在はラグビー観戦にハマりつつある。

【写真40枚超】ドッグスポーツダンス・日本スピッツぽぽ&大沢真衣香 インタビューカット集

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