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ボート競技から自転車競技に転向→約4年でパリ五輪出場の有力候補 太田海也は世界選手権で「心の底からメダルを獲りたい」 (2ページ目)

  • text by Sportiva

ラムネで集中力アップを実感

――6月のアジア選手権へは不安なく臨めたのでしょうか。

 大会前にやれることはやって、コンディションとしては完璧な状態で入ったのですが、現地(マレーシア)で体調を崩してしまいました。季節の変わり目というのもありましたし、室内と屋外の気温差が激しくて......。自己管理が徹底されていなかったかなと思っています。去年のアジア選手権はインドで開催されましたが、その時もお腹を壊したまま出場して、今年は38度くらいの発熱のなかで走りました。初日が一番きつくて、体がフワフワした状態でした。

―― 初日はチームスプリントですが、ここでは優勝していますよね。

 パフォーマンスはそれほど変わらなかったので、気持ちの面で対応するのが難しかった感じですね。

アジア選手権でのチームスプリントのメンバー 左から小原佑太、長迫吉拓、太田海也アジア選手権でのチームスプリントのメンバー 左から小原佑太、長迫吉拓、太田海也この記事に関連する写真を見る

―― その後のスプリントでは銀メダル、ケイリンでは5着でした。全3種目を総括して、大会全体としてはどう捉えていますか。

 絶対に勝たないといけない大会だったので、熱が出てもそこは関係なく戦わないといけない。すごく悔しいし、勝てたレースもあったと思います。とくに悔しかったのはスプリントですね。決勝の相手が地元の選手(アジズルハスニ・アワン)で、世界選手権やオリンピックでメダルを獲るくらい強い選手だというのもわかっていました。対策もしていたつもりだったのですが、勝てなかった。本当に悔しかったですね。

―― そして8月3日からの世界選手権では、チームスプリント、スプリント、ケイリンの3種目に出場します。意識している国はありますか。

 オランダ、オーストラリア、中国、ロシアの4か国です。

―― 以前はオランダのハリー・ラブレイセン、オーストラリアのレイ・ホフマンとマシュー・リチャードソンを注目選手に挙げていました。昨年の世界選手権でも間近で見ていた選手たちですし、その後の国際大会でも対戦しています。彼らにはどんな印象を持っていますか。

 彼らとはこの1年で戦いましたし、レベルもわかりました。世界のトップ選手たちですので、パワーにしろ、技術にしろ、すべてに関して自分が足りているところはないですね。その差を埋めるために日々練習しているんですが、そこに到達するにはもうちょっと時間が必要かなと思います。でも世界選手権では必ず彼らも倒したいと思っています。

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