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「俺、いらないじゃん」と師匠も称賛 養成所成績10位台のガールズケイリン3選手がルーキーシリーズで躍動した理由とは (3ページ目)

  • text by Sportiva

【 残りは松戸と福井の2開催 】

 ルーキーシリーズは1開催で14選手が参加するが、神戸は松戸(5月26日~28日)、東と枝光は福井(6月1日~3日)で出走することになっている。彼女たちは、初陣の好成績を踏まえ、さらにレベルアップを図るために、課題の克服に取り組み始めている。

 神戸は長い距離でもトップスピードを維持できるよう「街道に行って50kmや100kmを乗り込む」ことに初めて挑戦している。また初戦を終えてすぐにジムに入会。「ゴール前でもフォームが崩れないように、上半身を鍛えようと思っています」と語る。

 初戦で優勝した東は「さらに頑張らなきゃいけない」と気の緩みはない。四日市では当初自ら動いてレースの主導権を握る走りを目指していたが、その練習が足りていなかった。それは「やっておかなければいけない練習メニューがあったのに逃げていた」からだという。今は次の福井に向けて、先頭で走る練習を重点的に取り組んでいる。また「トップスピードにどれだけ早くもっていけるかという瞬発力をつける練習もしています」と余念がない。

 枝光はスパート時での加速力を第一の課題に挙げ、現在そこをメインに取り組んでいる。また 、1着を狙うために位置取りの重要性も痛感。「宇都宮で3レース走ってみて、力を出せるようになったのがわかったので、踏み出しと位置取りでさらにレベルアップできるようにしている」と力を込めた。

 最後のルーキーシリーズに向けて、東は「次も優勝を狙う」と宣言。神戸も「絶対に決勝に残って、優勝を狙いたい」と意気込む。まだ1着をとっていない枝光は「まずは1勝したい」とさらに上を目指す。

 そのうえで、神戸は「今しかできない走り、思い切った走りをしてみたい」と語れば、枝光も「自分の走りをしたい」と、自らのスタイルの確立にも取り組む姿勢をみせる。また東は「自分は地道にコツコツ練習して伸びていくタイプだと思っているので、少しずつ強くなっていけたらいいなと思っている」とルーキーシリーズを踏み台にして、次への飛躍を見据えている。

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