北京五輪で最高の輝きを放ったカーリング女子日本代表の吉田夕梨花。彼女が見据えてきた高み (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro
  • 藤巻 剛●撮影 photo by Fujimaki Goh

――確かに「根拠はない」と鈴木選手も言っていました。一方で、鈴木選手はご自身のことについて、結婚など今後の人生設計について、何ら予定は「ない!」と即答していました。盟友の夕梨花選手から見て、鈴木選手のパートナーはどんな方がいいと思いますか。

「なんだかんだ、夕湖さんは真面目なんですよ。だから、聞き上手でうまく相槌を打ってくれる人。夕湖さんが気を遣わずに、自由に話す空気を作ってくれる人がいいんじゃないですかね」

――夕梨花選手ご自身の人生設計についてはいかがでしょうか。

「私もない!(笑)。子どもは好きですし、仲のいいご夫婦とかを見ると『素敵だな』とは思います。ただ、現状では結婚という形には縛られたくないという気持ちもあるんですよね。自分のタイミングで幸せを見つけられたら、と思っています」

――こういう人ならあるいは......という男性を、好きな漫画のキャラクターに例えてもらってもいいですか?

「(『スラムダンク』の)水戸洋平。ごちゃごちゃ言わないけれど、困ったら助けてくれて、そっと見守る感じがカッコいいです。目立つ人より、目立たない人が好きかもしれない」

――夕梨花選手のポジション、仕事や役割とリンクするところがありますね。ところで以前、「決して目立たないリードというポジションに誇りを持っている。世界一のリードになりたい」と発言されています。その目標に近づいている実感はありますか。

「まだまだやることはたくさんあります。あるんですけれど、理想のリードから遠ざかってもいない、とも思っています。わりといいペースで近づけているかな」

――夕梨花選手が考える「理想のリード」とは、具体的にどんなリードなのでしょうか。

「表現が難しいので、伝わるかわかりませんが、『規律はあるけれど、自由でいて、しっかり仕事をする人』みたいなイメージです」

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