カーリングの「オタク」富士急・小穴桃里が語る、チームの素顔と魅力 (5ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro
  • 藤巻 剛●撮影 photo by Fujimaki Goh

 私は去年に引き続き札幌国際大の青木豪選手と、真央さんは双子の弟である石垣龍耶選手を常呂から招聘してそれぞれペアを組み、関東ブロックの決勝で対戦しました。ミックスダブルスの日本選手権にも出場予定なので、そちらも見ていただければうれしいです。優奈は残念ながら準決勝で敗退してしまいましたが、3位決定戦まで残って多くの試合ができたので、チーム的にはいい準備になったと思います」

――また、日本選手権に向けて、フィフスに苫米地美智子選手という2014年ソチ五輪のオリンピアンを新戦力として迎えています。

「チームで話し合った結果、オリンピックも見越してオリンピック経験のある選手にお願いしたいという総意でお声がけさせていただきました。以前から苫米地さんは信太トレーナーと付き合いがあった縁でチームにもすぐに馴染んでくれ、頼もしい存在になってくれています」

――いい試合を見せてくれることを期待しています。

「日本選手権に送り出してくれた皆様に、富士急が行ってよかったなと思ってもらえるような試合をしたいです。悔しかった昨年のこともあり、今年は日本選手権に合わせてピーキングしてきましたが、やってきた以上のことは出せないので、まずはやってきたことを100%出して、成長した姿をお見せできればと思っています」

(おわり)

小穴桃里(こあな・とうり)
1995年5月25日山梨県甲府市出身。8歳の時にカーリングを始め、中学3年生の時に2010年に結成したチームフジヤマ(現富士急)のオリジナルメンバーとして抜擢される。以降、チームとともに成長を続け、2018年には日本選手権で初優勝。世界選手権にも初出場を果たす。翌2018-2019シーズンにはワールドツアーで2勝するなど、近年大きな躍進を見せている。趣味はロードバイクとピストバイク、カメラなど。好きな食べ物は、いももち。「真央さんのお母さんの手作りがいちばん美味しいです」

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る