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福島由紀&廣田彩花が詳細に語る。
日本のライバルと金メダルへの課題 (2ページ目)

  • 平野貴也●取材・文 text by Hirano Takaya
  • 松岡健三郎●写真 photo by Matsuoka Kenzaburo

――廣田選手は「気持ちが引いてしまい、リズムが悪いまま終わってしまう試合がなくなってきた」と話していましたが、ペアとしての進化の手応えについても教えて下さい。調子がいい時、悪い時のバロメーターは、ほかにもありますか?

福島「私は、あまり、緊張はしないタイプですけど、集中力が上がらないと感じる時があります。気持ちは向かっていこうとしているけど、もう一個(ギアが)上がらないというか、上げられないというか」

――廣田選手が2019年7月のジャパンオープンやタイオープンで苦しんでいたことや、その後の変化について、福島選手はどう感じていたのですか?

福島「その2つの大会は、正直に言って、久しぶりにこんな(よくない)廣田を見たなという感じでした(苦笑)。いつも、悪いなりに何かできるのに、それもできなかったので。本人もきつかったと思いますが、その2つの大会が終わってからは、悪くても調子が戻ってくるようになったと感じていました。でも、廣田だけが悪かったわけではなく、自分もよくなくて、廣田に頼っていたというか、パフォーマンスも気持ちも変わったのをすごく感じていました」

――これだけ安定して好成績を出しているのに、廣田さんがいつも、どこか自信がなさそうに話されるのは、なぜなのでしょうか?

福島「あはは(笑)。思いますね。それ、言ったことがありますよ。『全然、強いんだから、できるんだから、自信持って!』って。冗談半分、本気半分で。結構、ずっと言っているかもしれません。本人もわかっています。でも、その謙虚なところが廣田のいいところかもしれません。でも、たしかに謙虚すぎるかも(笑)」

廣田「下手くそだと思っているから、ですかね......」

福島「さっき、廣田が攻撃に出ていけていないという話をしていましたけど、攻撃を狙えていない時は、どちらにもあります。もう一つ前のタイミングで攻撃に転じられたら......というところは、また2人で突き詰めたいですね」

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