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素顔のアイスホッケー娘たちを、
平昌に8名を送り出す指導者が語る (6ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao フォート・キシモト●写真 photo by PHOTO KISHIMOTO

 SEIBUプリンセスラビッツは日本リーグの強豪とはいえ、リンクは夜間しか使えず、氷上練習が夜遅くなることも日常茶飯事。女子アイスホッケーの置かれている環境は相変わらず厳しい。そのうえ地方出身の選手も多く、八反田氏はアイスホッケーの指導はもちろん、生活面でも選手が困ることのないよう気を配ってきたという。それだけに、チームには家族的な雰囲気が漂う。八反田氏にとって、もはや選手たちは娘のような存在なのだろう。

――最後に、あらためて五輪に臨むスマイルジャパンにひと言、いただけますか。

「手前味噌ですが、スマイルジャパンの出来は、プリンセスラビッツの選手たちの出来にかかっている部分も大きいと思います。ただ、代表に送り出した以上、私にできるのは声を出して応援するだけです。

 見る方のなかには、まだアイスホッケーは男のスポーツだという方もいるかもしれません。もちろん、スピードやパワーについては男子にかなわないですが、スマイルジャパンの展開力やチーム一丸となって戦う姿勢、ゲームプランといったものは、女子ならではの面白さがあると思います。男子とは違った魅力のある女子アイスホッケーに温かい声援をいただけたら幸いです」

(八反田孝行プロフィール)
SEIBUプリンセスラビッツ監督。現役引退後、同クラブのコーチ、監督を歴任。2012年にスタートした女子日本アイスホッケーリーグでは初代王者に導き、そこから5連勝中。日本代表では92年からコーチを務め、98年長野五輪を経験。99年に監督に就任するが、02年ソルトレークシティ五輪予選で敗退し退任。2017年4月より日本アイスホッケー連盟強化本部長を兼任する。58歳。

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